お口の中の定期的なチェックのために来院される方は結構数多くいらっしゃいます。
気になるところや痛いところがなくとも、
とにかく定期的にお見えになる・・・なかなか難しいことです。
ですが歯を失わないためには不可欠な方法です。
多くの場合、歯医者に行くかどうかを決める判断基準は、
「痛み」があるかどうかだと思います。
しかしこれでは歯周病等「痛み」を伴わない病気のばあい手遅れになる恐れがあります。
先日、6か月ごとの定期チェックでいらっしゃった方のカルテを見て、
改めてびっくりしてしまいました。
定期チェックでは歯周病の検査を行いますが、
今までの分の検査用紙がなんか分厚い(笑)。
日付を見ると最初の検査日は平成11年でした(!)
なんといつの間にか6か月ごとの定期チェックが15年もの長きにわたっていたのです。
この方15年前にウチで歯みがきのやり方を憶えていただいた後、
ケガで入院されていたわずかな時期は除き欠かさずチェックにお見えになっています。
もちろんチェックだけではなく、
最初に憶えていただいた「ちゃんとした歯みがき」をずっと続けられています。
そのおかげで75歳にして28本の歯が健在です。
他にも数年〜10年続いておられる方もたくさんいらっしゃいます。
年代性別にかかわらずいらっしゃいますが、
皆さん共通するのは最初にお教えした歯みがきのやり方を続けていただく、
そしてその後定期チェックを繰り返す、ということです。
こういった皆さんのほとんどがお口に問題がありません。
毎回毎回、チェックして簡単な歯石除去して終わり。
私の出る幕はほとんどなし・・・ですがそれこそが「理想」。
つまり定期チェックは「おまけ」で、
レベルの高い歯みがき法を続けていただいていることが重要です。
でもね、レベルの高い「ちゃんとした歯みがき」って結構面倒なんです。
だから続けていくには「モチベーションの維持」が必になります。
そこで「定期チェック」。
定期チェック時に「きれいにみがけていますよ」とか、
「問題ありませんよ」といった言葉を聞くことで、
「ああよかった、また頑張るぞ」という気分になれます。
仮に問題があったとしても(実際、無いことがほとんどですが)、
「今度はココに気をつけて磨いてください」
といった具体策を説明することで「やる気」を引き出せます。
つまりいずれも「モチベーションが上がる」のです。
人間って「払った努力」に対してちゃんと「評価される」ことがうれしいんです。
誰も見てくれない努力は苦痛です。
ですからキチンと歯みがきをされている方には、
こちらが責任を持ってその努力を認め評価をしなければなりません。
そんなつもりで日々ブラッシング指導をし、
定期チェックの励行をしていただいています。
ま、とりあえずはそんなカタいこと言わずに
「お口の中はちゃんと歯みがきしたもん勝ちだからね〜」
って話しかけるとこから始めてます(笑)。
記事製作時のBGM:
Smoky Robinson & Miracles「Spy For Brotherhood」
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